2013年10月5日土曜日

ケーブルテレビ JCOM 仙台

実家で初めてケーブルテレビに加入した。会社はJCOM 仙台キャベツ。ケーブルテレビの仕組みがわかっていなかった上に説明が分かりにくくて、何かと困った。とにかく制約やできないことが多すぎて不便。ネット上で評判が悪く、さんざんに言われているのも納得だった。これから契約する方は事前に調査して慎重に。

ケーブルテレビの仕組み

 そもそもの仕組みとして、ケーブルテレビの番組はすべて同軸ケーブルを通して、C-CASカードが差し込まれたセットトップボックス(STB)でデコードしないと視聴できない形で送られてくる。STB はデコードした画像を後述の形式で映像出力する、チューナのような挙動をする。

つまりケーブルテレビの番組は、STBの映像出力(HDMI,D4, S, コンポジット)以外の方法では全く視聴できず、録画もできない(例外は地デジと、デジアナ変換のアナログ放送。これらだけは生のまま送られてくるので、市販のテレビやチューナーに同軸ケーブルを接続すればC-CASカードなしでもデコードできる)。複数の部屋で視聴したい場合は、STBとC-CASカードが複数必要(複数の契約をしないといけない)。

ハイビジョン画質での録画はできない(重要)

今回 JCOM 仙台から貸し出された STB の機種はパイオニア製の BD-V300。STB の機種は工事当日まで分からなかったし、事後に交渉しても交換してはもらえなかった。BD-V300 には HDMI,D4, S, コンポジット出力がある。i-Link 端子はない。よって録画するためには S か コンポジット端子から外部のレコーダにアナログで接続し、低画質(SD)で録画するしかない。ハイビジョン画質で録画するためには、JCOM に別料金を払ってブルーレイ内蔵型の STB をレンタルする契約に変更するしかない。

低画質で録画してもコピー制限がかかる

ちなみに Sやコンポジット端子から外部のレコーダにアナログで接続して低画質で録画する場合にも、CGMS-A信号が入って、録画した番組には動画はコピー制限がかかる。録画先の画像を再度ダビングすることはできない(これはケーブルテレビに流れているデジアナ変換のアナログ放送をレコーダーで録画した場合も同様で、録画した番組を再度ダビングすることはできない)。

J:COM TV My style NEXTでは追加契約できるチャンネルに制約がある

J:COM TV My style NEXT というコースを契約。JCOMが指定した5チャンネル(A,B,Cの3種類がある)のみを見られる契約。2年縛りで、中途解約すると解約料がかかる。5チャンネル以外には「オプションチャンネル」としてJCOMが指定したチャンネルを有料で追加できるが、オプションチャンネル」に記載がないチャンネルは追加契約することはできない

リモコンの選局ボタンで契約していないチャンネルを飛ばすことができない

J:COM TV My style NEXT では 5チャンネルしか見られないので、リモコンのチャンネルの上下ボタンを押すと、ほとんどのチャンネルで「ご加入のケーブルテレビ局に連絡してください」という表示になる。これはきわめてわずらわしいので契約中のチャンネル以外は飛ばしたいが設定方法が分からない。サポートに電話したが、その機能はないと言われた。代わりに「お好み」ボタンをあらかじめ設定して使うようにとのこと(このお好みボタンがまた動作が遅くて使いにくい)。現在自分が契約中のチャンネル一覧がどれか、というのも画面上からはわからない。

特に赤字で書いたような情報は事前に知りたかった。初めての人にもわかるように JCOM の WEB ページ上に書いておいてほしい。もっともこの状況を事前に知っていたら、契約しないように家族を止めただろう。ただ JCOM 仙台の社員さんの対応は非常に良く、また電話で話した JCOM のサポートセンターの方も親切だった。ケーブルテレビがひどく不便な理由は、おそらくこの会社の対応が悪いというよりは、日本の放送ビジネス自体が、ユーザの利便性を軽視しているからだろうと思う。

1 件のコメント:

  1. パイオニア製 STB BD-V300 は HDMI と D に同時に出力ができません。HDML 端子にケーブルを刺すと D端子の信号が止まります。

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